のんこ(2)

本当にあった怖い話 File.84



投稿者 のんちゃん 様





あの奇妙なあの世への勧誘から三年後、私は高校生になりました。

その間には特に何事もなく、その日も、部活で疲れ果てて帰ってきて、お風呂に入り、早めに布団に入りました。

すぐに眠りに入り、

(まただ…)

また金縛りのようなものがおきた。

なんだか胸がどんどん苦しくなってきて異変に気付きました。

苦しいというより、重たい

(絶対目を開けちゃいけない)

とっさにそう思いました

感覚が段々明確になってきました。

胸の上に何か乗ってる感じ。

正座で誰か座ってる感覚。

(なんだこれ…)

その正座している部分が、体重移動してくる、見たわけではないけれど、正座のまま前のめりになってきて、

寝てる私の顔に、その胸の上にいるものの顔がどんどん近付いてくるんです。

息がかかるほどぐらいまで近付くと、また、座り直しながらもとの位置に戻る。

それを三回程繰り返したかと思います。

私はその恐怖から、パニック状態で、すがる気持ちでなむあみだぶつ、と念じてました。

ぽんっと意識が飛び、早朝になっていました。

私は例のごとく、母に泣き付きました。幽霊などを信じない母が、真っ青になりました。

「今日は千葉のじぃちゃんの命日なんだよ」


部活が忙しく、なかなかお墓参りに行かなかったので、逆に呼びにきたのかなぁと思います。

次の日に父、母と一緒にお墓へ行き、謝って来ました。




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