ヘルメット

本当にあった怖い話 File.125



投稿者 ピンクマ 様





自分の体験談ではなく、恩人の友達の体験談。

その場に恩人もいたらしいが、実質あの体験をしたのはその友人さん。

当時いわゆる走りやだった彼らは、色んな峠へむかい毎夜競い合っていたそうだ。

で、彼ら曰わく

『事故がおきるとしたらやはり峠のカーブのあたり』だそうで、

たまーに事故った人の手袋やらバイクの破片やらが落ちていたりするんだそうだ。

んである夜に、恩人とその友人がいつものように競い合ったりして楽しんでいたら、

その友人が小便がしたくなったそうで、

友人は近場のカーブで一度バイクをとめて、

ガードレールを飛び越え、少し低いとこにある森のエリアに入ったそうだ。

(・ω・)この説明で伝わっているといいが。

で、そのちょっと奥に入って、木に向かって小便をしていたら草村で何かが月明かりに反射したとのこと。

小便しながらそれをよくみたら『ヘルメット』だったんだそうで、

『あーまた誰か事故ったかぁー』くらいの気持ちになったそうだ。

だが、よく見れば見るほどそのヘルメットは殆ど傷もなく、さらに言えばなかなかデザインもカッコ良い。

誰かが事故って、失ったヘルメットなのは明らかだったが、彼はそのヘルメットが欲しくなったそうだ。

そして悲劇がおきた

彼が小便を終え、『まぁー持ち主もういないかもだし、

別にいいっしょ(笑)』などと考えながらニコニコとヘルメットのほうにむかった

そして、そのデザインのよくて、殆ど傷もなくて、まだ全然使えそうなヘルメットを拾い上げた

最初に一瞬『ある違和感』を感じたそうだが、その違和感に対して疑問を持つ前に

強烈な答えに巡り会った

ヘルメットを持ち上げたら

ヘルメットにしては少し重かったという違和感

彼は、月明かりが照らす、木々の中

殆ど傷のない、綺麗なヘルメットを両手で持ちながら

『中の人』と目があったそうだ。

後日、ヘルメットの中の人は警察が引き取り、多分家族のもとに帰ったそうだ。

実際そのあと中の人がどうなったかは恩人は知らないのでわからないが、

多分、『首から上のない』人の葬式が、

ちゃんと全身揃った状態で葬式が出来たんじゃないかといっていた。

ガードレールはなかなか切れる要素もあるらしく、

そのヘルメットの人はカーブでミスった時に綺麗にギロチンされ、

首がふっとび、下の柔らかい土や草が生い茂ってる中に転がったから殆ど傷がなかったそうだ。


で、その中身は警察は見つけられなかったのか見つけなかったのか、

いずれにしろ数日はそこに放置されていて、

それを恩人の友人がみつけ、拾い上げて目があってしまったということ。

その恩人はもう40代で、当時20いくつかくらいの話なのでかれこれ20年は前の話。

そこの峠ではあまりに事故が多発していたため、

今では道路にテクスチャーが施され駆け抜けたり出来なくなっているらしい。




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