寿命

創作の怖い話 File.35



投稿者 ストレンジカメレオン 様





私は物心ついた時から、ある能力があった。

それは自分以外の人の寿命が分かるという能力である。

はっきし言ってこの能力はなんの役にも立たない!

最初のころは、あと少しで寿命になる人を助けようとしたが運命というものには逆らえず、

何度も悲惨な死亡現場を見てきた…

家族があとどれくらいで死ぬのかだって私は知っている…

こんな能力なかったら良かったのに…

自分の寿命が分からないというのがせめてもの救いである。

自分があとどれくらいで死ぬなんて知りたくもない。

私はいつものように職場へと向かう。

あの人はもう少しで…

毎日、鬱である。

「やばい、遅刻だ!!」

私は急いで地下鉄に駆け込んだ。

(あれ!!ここにいる人たち…………全員寿命があと三分弱……)




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