噂の正体 |
摩訶不思議な怖い話 File.75 |
投稿者 シムテック 様 |
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これは、僕が叔父の経営する釣具屋に勤めていた頃の事です。 店に常連客の二人組がやってきました。 その二人はいわゆる「走り屋」(山道や峠道をサーキットに見立てて、車でレースをする人達)で、 ちと強面ではありましたが、いつも陽気な楽しい人達でした。 ・・・ですが、その日の二人はどうも様子がおかしい。 なんというか・・・顔色が悪いんです。 僕は二人にコーヒーを勧めて、こういいました。 シムテック「どうしたんですか?顔色悪いっすよ?」 常連客A「実はね・・・」 二人の話は、こうでした。 その二人は近くの山(高良山)をメインコースとして走っているチームのメンバーでした。 そしてその頃、二人が入っているチームを初め、 その山で走っているいくつかのチームの間で、「ある噂」が流れていました。 その噂とは・・・ 「夜中にコースを走っていると、道の脇に白い着物を着た女が立っている」 ・・・というものでした。 目撃例も多かったらしく、走り屋達の間では、かなり話題になっていたようでした。 「きっと昔、ここで走り屋にハネられた女の幽霊に違いない」 そんな噂まで流れていたそうです。 そんな中、二人は、おもしろ半分、暇つぶし半分で、 その幽霊らしきものがよく目撃されている現場まで、昼間に行ってみたそうです。 そこは山道。 道の横には広い林が広がっています。 そこで車を降りた二人は、道の脇の林の中へ・・・ そこで二人が、ある一本の木に目をやると、その木には・・・・ 一体のワラ人形が、クギで打ち付けられていました。 そのとなりの木にも・・・・ またそのとなりの木にも・・・・ そこらじゅうの木に打ち付けられた、無数の「ワラ人形」・・・・ そう、その「白い着物の女」は、「幽霊」などではなく・・・ 「本当にワラ人形の呪いをかけている、実在の誰か」 だったんです・・・・ と、いうわけで・・・ 「なぁ〜んだw幽霊かと思ったけど全然違うジャンw」 ・・・という「実話」でした。 ★→この怖い話を評価する |
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