誰かが入ってきた |
摩訶不思議な怖い話 File.108 |
ネットより転載 |
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去年の話。 ヘトヘトで仕事から帰って来て、テレビも電気もつけっぱなし着替えもしないで 帰ってきたままの格好でソファーの上で寝ちゃったんだわ。 ハッと目が覚めたら、部屋が真っ暗でちゃんとパジャマを着て布団に入ってるの。 「あれ〜いつの間に??」 と思いつつ時間を確認するため携帯を取ろうと体を動かそうとするも、何故かビクとも動かない。 金縛りとかそういうことは全然頭に無くてただひたすら「??」状態。 すると玄関のドアノブをガチャガチャ回す音が。 狭小ワンルームなので今いる場所から玄関までは見渡せるので、 体は動かせなくても玄関の様子は視界に入る状態。 誰かが入ってきた 強盗とかそういう感じではなく、靴をポイポイっと脱ぎ捨て自分のうちに帰ってきたかのような堂々とした雰囲気。 私も 「隣の人が間違えて入ってきた!ギャー部屋汚いのに恥ずかしい!! こっち来る前に間違えてることに気づいてー!!」 なんて思ってた。 私の願いも虚しくその人物は短い廊下をツカツカと渡りきり、部屋の電気のスイッチを押した。 電気ってすぐパッと付くわけじゃなくて、何回か点滅するじゃない。 チカッチカッチカッって。 そのチカッチカッチカッの間に、黒のフルフェイスのヘルメット、黒のライダースジャケット、 黒のパンツ、左手に灯油なんかを入れるような青いポリタンク、そんな男が見えた。 そこで目が覚めた。 電気もテレビもつけっぱなしで、帰ってきたままの格好でソファーに寝転がってた。 「なんだ夢かー!」と時間を確認したら、帰ってきてからまだ35分くらいしか経ってなかった。 私はエントランスのオートロックを過信してドアの鍵をしめない癖があり、 その日も案の定しめてなくて、でも変な夢を見たあとだったから一応鍵をかけに行った。 そしたら、鍵をガチャンとしめたと同時くらいに向こうからドアノブをガチャガチャッ!と回された。 本当に同時くらい。 すごいタイミング。 私はびっくりして動けなかったんだけど、その間もノブは忙しなく回ってた。 ドアの向こうのやつに部屋にいることを悟られてはいけないような気がして、息を殺してジッとしてた。 ノブのガチャガチャが止んでしばらくして、ドアスコープから外を覗いたけど誰もいなかった あの変な夢は予知夢だったのか。 もし鍵をかけるのがあと一歩遅かったら何が入ってきたのか。 そう思うとゾッとする。 ★→この怖い話を評価する |
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