祖母との思い出 |
感動の怖い話 File.9 |
投稿者 しんや 様 |
|
大好きだった祖母が、今から5年ほど前に亡くなりました。 かなりのばあちゃん子だったので、今でも辛くなるときがあります。 そんな祖母の不思議な思い出。 こんな出来事多かったよね、ばあちゃん。 ウチは自営業なので、店の入り口にセンサーベルを置いてあります。 中学生の頃、店の奥の仕事場で祖母と話をしていると 「キンコ〜ン」 と、センサーベルが。その後 「ごめんくださーい」 と、年配の女性の声。 もちろん祖母はお客がきたと思い、店に出て行きました。 しかしすぐに戻ってきました。 誰も居なかったんです。 当時のドアはスライド式のドアだったので、風で開く事はありません。 二人で不思議だねぇ、首をかしげていたんですが、祖母には聞き覚えのある声だったそうです。 友達のTさんと声がよく似ていた、という事でした。 Tさんは最近、体も弱くなって、なかなか出歩かなくなったから心配だと。 そこへ電話が。 Tさんが亡くなったという知らせでした。 祖母は、Tさんがお別れを言いにきたんだと泣いていました。 それまでシャッターを閉めた後や、 真夜中にセンサーが鳴る事はあったんですが、 単に調子が悪いんだくらいにしか思ってませんでした。 でもこんな事もあるんだなと。 いつか店のベルが鳴って、ばあちゃんが 「ちょっと帰ってきたよ」 と、来てくれたらいいなぁ。 ★→この怖い話を評価する |
|
爆光!LED懐中電灯専門店 |
|
[怖い話] [感動の怖い話] |