子供の声

本当にあった怖い話 File.9



投稿者 クリ太郎 様





私は今、実家のある群馬に住んでいるのですが、10年ほど前はまだ東京都内で生活をしておりました。

杉並区にある久我山というところで妻とアパート暮らしをしていました。

ある晩の事。

深夜0時くらいでしょうか。

私は無性に喉が渇いて冷蔵庫を開けた。

ビールの買い置きが切れていて、ジュースも入っていない。

幸い近くにジュースの販売機があるので、かみさんに

「ちょっと自動販売機でコーラ買ってくるわ」と言って玄関に続くドアを開けた。

後から考えたら、玄関付近の空気がやけに重く感じたような気がしていた。

(ちなみに私は霊感なし。霊を見たことなしです。)

靴を履き、玄関を出て外階段を下りた。

都内とはいえ久我山は郊外で閑静な住宅街。

住んでたところは街灯もまばらな感じでした。

アパートから歩いて2、3分のところに自販機がある。

その時、その周辺には人影はなかった。

私の足音だけが聞こえる。

私の影だけが歩いていく。

自販機までいく途中に東京電力のデカイ鉄塔があり、その隣に養護学校がある。

小学生までの子供がそこで昼間のみ学習している学校である。

当直している気配はない学校である。

自販機のところに行くにはその養護学校の門の前を通る。

秋だったろうか?

肌寒い夜だったため、私は足早にその門を通りすぎようとした。

そして、後から考えてもなぜそっちを見たのか分からないのですが。

ふと門のほうをチラッと見た。

すると

すぐそこくらいの位置から

「なあに?」

という子供の声がした!!!!

当然子供なんかそこには居ない。。。

私はそこを足早に通り過ぎた。

ビックリして走り出す人もいるだろうが、私は足早に通り過ぎた。

自分の性格から自販機でジュースを買って行かないと!という思いがあったのだろう。

急いでジュースを買って、また、もと来た道を戻る。。

門の前も通ることになるのだが、約5.00mの道路の反対側を通って帰った!

もう門の前は通りたくなかった。

だが通り過ぎる時にまたちらっと見てしまった。

すると。。

さっきは確かに閉まっていた門が。

50cmくらい開いていた。。。。

さすがに私は走り出しました!!

急いで帰ってかみさんに一部始終を話すとそういう話を信じないかみさんが、

やけに納得した表情で聞き入ってくれた覚えがあります。

嘘偽りのない体験談だったので信憑性も何も感じさせなかったのでしょう。

これが私の経験した不思議な話でした。


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