使われない部屋

本当にあった怖い話 File.159



投稿者 ゆらんこ  様





これは私が高校生の時に実際に起きた話です。

小さいころから霊感があり、よく幽霊と話していました。

そんな私が高校では寮生活になりました。

高校2年生の時のこと、

私の寮では2年生と1年生は一緒に夏まで過ごすという決まりがありました。

私は一人の後輩と同じ部屋で過ごしました。



ですが、私には一つ疑問がありました。

部屋に入るのも体が拒むくらい怖かったのです。それもそのはず。

私が新しく使う部屋は『使われてない部屋』だったからです。

夏になり、少し経った頃。

あまりに疲れていた私は昼寝をしました。

暑い日なのに異常に寒く、おかしいと思いました。

誰かが私のベットにいるような気がしたのです。

『苦しい・・・苦しいよ・・・』と声が何人も聞こえました。

私は重さを感じ、『友達がふざけてのっているんだ。』と思い目をあけました。

すると私の腕と足に誰かがのっていて手で絞めているのです。

さらに首まで絞められ、出ていけと思いながら気を失いました。

目が覚めて、汗のかきように驚き、『ゆめだったんだ。』と思い。

鏡の前に立つと誰かの手の跡が残っていました。

夏休みが明け、部屋を変える頃。

寮母さんに声をかけられました。

『あなた何か感じた?この部屋』私はすべてを話しました。

すると

『あの部屋は使われてなかったのには理由があるの。』と語りだしました。

昔、高校が荒れていて、その部屋では先輩が後輩に言うことを聞かせたり、

パイプイスでなぐったり死人がでたりした部屋なのだそうで、

それからは昼になると声が聞こえてくるのだそうです。

今、その部屋は物置になっています。

『助けて・・・苦しい・・・』今でも昼になると聞こえてくるんだって。



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