有名な場所

本当にあった怖い話 File.120



投稿者 コリンヌ@鏡音一家 様





あれはちょうど今から半年前の体験です。

今まで、心霊体験は何度もしてきたのですが、自分の中でこれが今までで一番強烈でした。

約1年ほど前からハマっていたインターネット上で知り合った色んな方々との交流を通して

仲良くなった方とオフ会する機会が何度かあったのですが、その何度目かのオフでの事です。

その日はオフのメンバー2人(以降仮にAさんとB君と呼称します)と

私の家に泊まりこみで遊ぶという約束になっていました。

普段はその二人の住んでる所が同じ県なので、私の方が二人の方へ行く形だったのですが、

連休ということもあり、泊まりで遊ぶことになり、

今まで行って、して貰ったおもてなしのお返しをすると同時に

ウキウキしていたのもあって自分の中でその日のプランを勝手に組み立てていました。

そのプランは至ってシンプルですが、1:オススメのお店で食事。

(もちろん私のオゴリ)2:一週間前に(←当時の)見つけた絶景、穴場夜景スポットに連れて行く

といったものでした。

そこからのくだりを話すと長くなってしまうので、省略させて頂きますが、

予定通り晩御飯にオススメの店で二人にご馳走し、

夜景を見る為にそのスポットに向かうことにしました。

その場所は見晴らしの良い展望台で昼間でも中々の眺めが見られることで有名な場所でした。

ここに二人を連れてくる以前にも2、3度ほど別の友人や先輩と来たことがあったのですが、

時間が深夜で反対側数キロ先が霊園ということもあり、

その静けさと視界を覆う暗闇とはいかにもといった雰囲気でした、

が友人や先輩に聞いてもそういう手の話は

一切聞かなかったので恐らくそっち系で有名というのは無いだろうその時は思っていました。

懐中電灯を用意し忘れてしまった為、私達は携帯の明かりを頼りに入り口に当たる橋を渡り、

奥へと繋がる山道を上り3人で山頂を目指すことにしたのです、

山の斜面はそこまで急ではなく緩やかなもので、

20代の自分達ならそこまで疲れはしないだろうと思っていました。

しかし15分くらいしか歩いてないところでB君が息を切らしながら休むか帰ろうと言い出し、

「運動不足だ」といじりながら、すすんでいたのですが、次にAさん、その次に私が→続きます

疲労感にみまわれ歩みを一歩も進めることが出来なくなってしまったのです。

この時、引き返す選択も出来たのですが、

二人にその景色を見せたい気持ちとまだ登り始めたばかりということもあり、

意地だけで登って行くことにしました。

今思えば、そこで引き返していた方が良かったのかもしれませんが…。

道を進むに連れてだんだん、謎の疲労感は増していき、

体は誰かが背中に乗ってるような重たささえ感じていました。

先程も言いましたが、二人はともかくとしても、

私は2、3度来ているのでこんなに疲れるはずがないということはよく知ってるはずなのです。

言い知れぬ恐怖と戦いながらやっとの思いで

山頂の展望台で目的の夜景に到達することが出来ました。

どうやら自分達の他にも先客がいたらしく2、3人の人影が見えました。

見えたはずでした…

「あれ…?」

私は自分の目を疑いました。

確かに先程は2、3人の人影が見えたのですが、

目に入りそうな汗を拭って顔を上げると誰もいないのです…

狭い展望台ですし、下は砂利道

そんな中で音も立てずにその人影は姿をけしたのです

「まあ、ただの見間違えかな…。疲れてるし」

その時は特に気にも止めていませんでした。

そこでしばらく夜景を見て二人の横顔とかをふざけて盗撮して、私達は帰ることにしました。

行きに比べて帰りは下りで随分と楽なものでしたが、

行き路に3人全員が感じていた言い知れぬ恐怖心を払拭するため横一列になって帰ることにしたのです。

そこで初めて気付いたのですが…

足音が一つ多い…

まん中のB君の後ろあたりくらいから4人目の足音が聞こえるんです…

さすがに最初は反響してるんだと思ってましたが、

前文にも書いたように見通しの良い山です、反響なんてするはずがありません…

しかも

響いているというより…

私達のすぐ後ろをピッタリつけて来るように歩いて来るのです…

私たちが歩けば歩き、私達が止まればとまるのです。

距離で言えば後ろ約2mと言ったところ

靴の音的にはコツコツと言う音なので恐らく底の固いブーツか革靴あるいはヒール

しかし、私達は全員スニーカーそんな音がするはずがありません

こっちは女の子も居るし、不審者だと危ないと思い振り返ったのですが、誰もいません。

さすがにこれはヤバいと全速力で山を降りました。

その後、無事帰宅したのですが、3人が3人ともまともに口が聞ける状態じゃなく、

その日は特に騒ぐこともなくそのまま寝て、次の日の昼過ぎくらいに解散ということになりました。

後日談なのですが

Aさんは実は霊感があるらしく終始ずっと色んなものが見えていたそうです。

何で言わなかったのかを聞くと私は大丈夫そうだったが、

B君が疲れきった状態でしかも怖い物が苦手だから下手に意識させて

怖がらせると憑いてきかねないからとのことでした。

ちなみにですが頂上でふざけて盗撮した写真ですが(個人のプライバシーに関わるので、

許可がないためお見せ出来ません、ご了承ください)

後日確認したところ見事に知らない人の顔が移りこむ+夜景をバックに撮ったので、「夜景」「横顔」 ←カメラ

の位置関係なので後ろの夜景が写る箇所は限られはずなんですが、

顔が透けて向こう側の景色が写った写真になりました。

今のところもう起きてないのですが、

それから数日間ほど深夜になると僕が住んでるアパートの僕の部屋の前で例の足音が聞こえ、

ドアの覗き穴で向こう側を見ると誰もいないなんて事が何度かありました(二階ですし、

角部屋で階段が近いので足音を消して歩くことが出来ても、姿は見えるはず…人間ならねww)




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