幽霊アパート(2) |
幽霊の怖い話 File.17 |
投稿者 ミソジ37 様 |
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帰郷して、地元の病院に勤め始めた俺は、Mと言う同僚と仲良くなりました。 Mは一人暮らしで、2Kのアパートに住んでいる男です。 間取りは使いにくそうな感じで、玄関を入るとまずキッチン。 そして一つ部屋があり、更にその奥にもう一つ部屋がありました。 奥の部屋に行くには、真ん中の部屋を通らないと行かれない構造です。 キッチンと奥の部屋に挟まれた、真ん中の部屋は、窓が無くて「昼でも暗い。」と、ぼやいていました。 ある日、他の同僚のYが「『本当にあった呪いのビデオ』と言う、 めちゃくちゃ怖いビデオがある。」と、その存在を教えてくれました。 しかし、多少の霊感を持ち合わせている俺は「そんなのを、自分の部屋で見て、本当に集まって来たら嫌だ。」 と言うと「Mのアパートで見よう」ということで話がまとまった。 俺を加えた他の同僚達3人で、レンタルビデオ屋へ行き、 早速「本当にあった呪いのビデオ」を借り、3人でMのアパートへ押し掛けた。 事情を知らぬMをそそのかし、早速ビデオ上映。Yの言う通り、かなり怖い投稿心霊ビデオだった。 4人で怖がっていると、Mがふざけて「ワー」と大声を出して俺達を脅かして喜んでいた。 イラッとしながらも「ビデオ上映の場を提供してくれているMだから……」 と笑って許していたが、何回もやられると流石にウザい。 そう思いながらもビデオを見続ける俺の視界には、暗い真ん中の部屋が入り込んでいた。 画面に注目している俺だが、真ん中の部屋を動き回る影に気付いた。 「ゥワァ……来ちゃったかも」と思いつつも、同僚達を怖がらせない為に、黙って画面を見ていると、 俺の横を白い足だけが通り過ぎて、真ん中の部屋へ向かって行った。 相変わらずMは俺達を脅かして、喜んでいた…… たった今、怪現象に遭遇したばかりの俺は、 流石にキレてしまい「お前のアパートの、そこの部屋!今夜気をつけろよ。」と前置きしてから、 白い足のことや、動き回る影の事を全部話してしまった。他の同僚まで怖がってしまった。 時間は既に夜の10時過ぎ、借りたビデオを全部見終わる前に、怖くなってしまったので、 3人で「そろそろ帰ろうか」と話になり帰り支度をするとMが 心細そうに「一人にしないで下さい」と泣きついて来たが、 「お前が悪い。」と言い残して帰って来てしまった。 翌日、職場で 「昨夜、何かあったか?」と尋ねると「最悪でした。 あの後金縛りにあって、何人もの人の声がして、眠れなかったです」と言っていた。 それからしばらくして、Mは突然退職し、アパートを引き払い、連絡が取れなくなってしまいました。 ★→この怖い話を評価する |
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