八柱霊園(千葉県)

心霊スポットの怖い話 File.26



投稿者 ダンサーコーセー 様





この話は友達と 千葉県松戸市の八柱霊園に肝試しに行った時に体験した話です

昔の話ですが その当時‥友達の敏和が新車に乗り換えました

ある夜‥ドライブに行くと言うので 俺を誘って軽くながしに…

途中でコンビニに寄った時 店の中から2人組の女の子が‥俺はすれちがう時に顔をチェック‥!!

『オォ〜♪マジで可愛いじゃ〜ん♪』

まだその頃はナンパ現役だったので ソッコーで声をかけました

その子達は美容の専門学校に行ってるらしく スタイルもノリもめちゃくちゃイイ〜☆

俺達がドライブに誘うと 最後にちゃんと家まで送ってくれるならOKだと…

「なぁ〜コーセー どこ行くかぁ〜?」

と‥敏和が聞くと…

助手席に乗ったカヨちゃんが(お互い名前は聞いていました)

「カヨ‥心霊スポットがイイなぁ〜♪」

と言い出しました

俺はなんで冬なのに心霊スポット?

と‥思いましたが 何かの雑誌で お化け屋敷やジェットコースターは恐怖心でドキドキする‥

そのドキドキ感は 恋愛と似ていて落としやすい…なんて‥バカなことを覚えていたので…

『それじゃ〜みんなで八柱霊園に行くかぁ〜♪』

と‥調子にのって 地元で有名な心霊スポットに行くことにしました

だけどこの時‥まさかあんな出来事になるとは思ってもいませんでした

「よーし!そろそろ八柱霊園に入るぞ〜」

俺達は真っ暗闇の八柱霊園に 車で肝試しに行くことにしました

夜中の霊園は怖いくらい静かで 車の中なのになんとなく不気味な感じが…

そして‥ここの霊園で有名な 幽霊が出ると言われている13区に入った時‥

なぜかみんな無口になってしまいました

すると突然敏和が‥

「な‥なぁ…なんか‥あそこに人が立ってように見えるけど…」

『え‥えっ…?』

敏和が指差した方向を みんないっせいに見ました

『‥‥‥‥‥??』

敏和が言うには そこのお墓とお墓の間に人が立っていて“おいで‥おいで‥”と‥していたと言うのです

『ア‥アハハハ…で‥出たよ…お決まりの怖がらせかよ…』

俺はそう思っていました

ところが‥助手席のカヨちゃんまで…

「カヨも‥確かにスーツぽい男の人‥見たけど…」

『えぇ‥っ!!マジで‥!?俺には何も見えなかったんだけど…』

『じゃぁ‥こ‥この時間に‥誰かお墓参りにでも来てたのかなぁ…』



「‥‥‥‥‥‥‥」



全然笑えない…

すると さっきから黙っていたレイちゃんが突然…

「ちょっと停めて!!」

敏和は 驚いて車を停めると…

レイちゃんはいきなり車を降りて 真っ暗なお墓の中に走って行ったのです

『え‥えっ…!?レイちゃんどーしたの?』

するとカヨちゃんが‥

「あの子‥霊感が強いから何か感じたのかも…」

『マ‥マジで…!?じゃ‥ヤバイんじゃねーの…』

てゆーか‥霊感とか強いなら 最初からこんな場所に来なかったのに…

と‥思ってる間に レイちゃんはいなくなってしまいました

俺達は急いで車を降りて レイちゃんの走って行った方向に行きました

「レイ‥どこ行ったのかなぁ…」

『ここ‥かなり広いから 遠くへ行ってないといいけど…』

俺達は真っ暗なお墓とお墓の間を歩きながら レイちゃんを捜しました

ところが‥やっぱりここの霊園は広いため なかなか見つかりません

その内に‥

『あれ‥?あれ‥?え‥えっ…!?ウソだろ…!?』

『敏和…?カヨちゃん‥?』

俺はレイちゃんを捜してる間に 敏和達ともはぐれてしまいました

ヤ‥ヤバイよ…マジで‥こんなところで一人ぼっちなんて…

辺りを見ても‥お墓‥お墓‥お墓‥

それに今の時間は真夜中‥そして真っ暗…

そー思ったら‥無性に怖くなってきて…(この状況‥皆さんも自分に置き換えて考えてみてください)

それでも俺は 怖いと思う気持ちを一旦抑えて 敏和の車に戻ろうと今来た方向へ歩き出しました

その時です…

『あれ‥!?あそこにいるの‥レイちゃんじゃないかなぁ…?』

少し離れた通路で しゃがみ込んでいる人を見つけました

でも‥真っ暗で本当にレイちゃんなのかわかりません

それに‥何でしゃがんでいるのか…

俺は恐る恐る…

『あ‥あの…レイちゃ〜ん…』





「‥‥‥‥‥‥‥」





呼んでも反応がありません

でも‥もしレイちゃんなら一緒に戻らないと…

俺はレイちゃんだと信じて 今度はゆっくりと近づきました

そして‥

『レ‥レイちゃん…だよね…?な‥何してるの…?』

後ろ姿はやっぱりレイちゃんみたいでした

『レ‥レイちゃん…車に戻ろうよ…ね‥ねぇ…戻ろうよ…』

と‥レイちゃんの肩に手をのばそうとした時…

“ぐ‥ぐっ…”と こちらを振り向きました


『う‥うわあぁぁぁぁ…‥‥!!』


な‥なんと…レイちゃんは

どこの誰ともわからないお墓のお供え物を“グチャグチャ”と食べていたのです

そして‥

「ごれ‥おいじよ…だべる…」

『う‥うわぁ…な‥なに…その声…?』

その声は あきらかにレイちゃんの声ではありませんでした

『レ‥レイちゃん…やめなよ‥ダメだよ‥そんなの食べちゃ…』

「うるざい…だべだいだら…あっぢいげ…」

レイちゃんは凄い力で俺を突き飛ばし またお墓のお供え物を“グチャグチャ”と食べ始めました

すると遠くの方で…

「お〜い!コ〜セ〜!!レイちゃんいたかぁ〜?」

俺達のやり取りの声が聞こえたのか 敏和達がやって来ました

『こ‥ここにいるよ〜でも‥助けてくれ〜!!』


俺達は暴れまくるレイちゃんを強引に引っ張って なんとか車まで戻ることが出来ました

そして車に押し込むと さっきまであんなに暴れていたレイちゃんが

何事もなかったようにおとなしく寝てしまいました

敏和はさっきのレイちゃんの状態をみて…

「とりあえず‥すぐにこの場所から出るから…」

と‥出口方向に車を走らせました

ところが‥先程も言った通りここの霊園は本当に広い…

敏和も走り出してはみたものの いつも来ている場所ではないので 道に迷ってしまいました

よくみると さっきから同じ場所をグルグル…グルグル…

『敏和‥これってマジでヤバイんじゃねーの?』

すると敏和は‥

「多分‥こっちでいいと思うけど…」

すると‥

『おっ‥!?あれ‥出口じゃねーの!!』

『うわぁ〜良かった〜!!』

と‥その時…

「ギヤャャャャャ…‥‥」

『えっ‥ええ…!?な‥なに…?』

今まで寝ていたと思っていたレイちゃんが 急に叫びだして…

「お‥おじさん…おじさん…」

と‥窓の外を見て泣き出しました

俺達はまた レイちゃんがおかしくなったのかと思い…

とりあえず‥八柱霊園を出てから ゆっくりと話を聞くことにしました

するととんでもないことを…

レイちゃんは道に迷っている途中から 目が覚めて起きていたらしいのですが…

その時‥レイちゃんの隣には さっき13区にいたスーツのおじさんが座っていたらしいのです

レイちゃんがおじさんに気付くと 突然金縛りに…

そして‥ニタニタと笑いながらレイちゃんの顔を‥ジィ‥‥‥っと見て

右耳をずっと撫でていたそうなのです

そして‥出口が見えてきた辺りで おじさんが顔を近づけてきて レイちゃんの耳元で‥

「あど‥ずごじだっだどに…でぼ‥にげだれないよ…」

と‥言葉を残して消えたそうです

そしてレイちゃんが‥

「ほら‥ここ見て…」

と‥自分の右耳を見せました

『う‥うわぁ…ど‥どーしたのそれ…!?』

レイちゃんの右耳は 赤と紫に変色して 謎のブツブツが右耳全体に広がっていました

それは そのおじさんがニタニタしながら撫でていたところでした

これを見て俺達はビビってしまい これ以上この子達といると

自分達にも何か起きて呪われるんじゃないかと思い…

2人をそのまま家まで送って 連絡先も聞かずに帰りました

あとあと考えると‥レイちゃんはそのおじさんに乗り移られて あんな行動をとったんじゃないのかと…

そんな怖い体験をした 20歳の頃の話でした




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