チーン |
摩訶不思議な怖い話 File.86 |
投稿者 まりっぺ 様 |
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先々週くらいの夜です。 夏休みなのもあって、平気で夜三時寝→昼十二時起きとかを繰り返していた私は、 その日も一時を回ってまだ起きていました。 家族は全員早寝なので、起きてるのは多分私だけ。 ベッドに寝転がって携帯をいじっていた私は、ふと、家の中がしん、としていることに気付きました。 基本的にチキンなので、静けさが怖くなってしまい、ついでに何か嫌な予感がしたので、 早々に携帯をいじるのをやめ、部屋の電気を消して、壁を向いて目を閉じました。 …ですが、三時寝が習慣と化していた私は、全然眠れず、 頭の中で羊を数えたりくだらない想像に耽ったりしながら、ともかく睡魔が襲ってくるのを待ちました。 その時です。不意に背筋がゾクゾクしたかと思うと、 チーン… …仏壇に置いてある鐘を鳴らすような音が、私の背後から聞こえてきました。 な、なんかいる…! びびった私はつぶった目をさらに固く閉じ、頭の中でひたすらお経を唱えます。が。 チーン… チーン… チーン… 鐘を鳴らす音は一向に止まず、むしろ音が大きくなっていきます。 ヤバいヤバいヤバい誰か起きてきてよ…! 半泣きで必死にお経を暗唱する私。 ついでに絶対目を開けるものかと閉じ続ける私。 …一向に自分を見ない私に苛立ったのでしょうか、 しばらく音が鳴らないな、いなくなったのか?と安堵しかけた瞬間。 ヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂ ンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂンヂン!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 鐘の音が物凄く連打されました。(ホント泣くかと思った) …しばらくの間の後、なんの音もしなくなって恐る恐る振り向いたら、何もいませんでした。 …振り向いてたら何がいたのかと、多少気になっています。 ★→この怖い話を評価する |
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