ショウコ |
摩訶不思議な怖い話 File.85 |
投稿者 コスリ 様 |
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仕事で広島に行きました。仕事までの空き時間に、ホテルから近いのもあって1日目、2日目と原爆ドームに行きました。 子供の時見た感じとは違い凄く感動しました。 原爆ドームに関しては、見える方にはかなりの霊が見える場所というのも聞いており、やはり戦争の悲惨さを痛感しました。 しかし普段から自分が感じない分「実際見えたら怖いけど見えないかな」などと考えながら見学していました。 怖い思いをしたのはこんな馬鹿な事を考たからかもしれません。 2日目の夜出張のおかげで久しぶりに先輩に会える事になり、二人で飲みに行きました。 久しぶりの会話を楽しんで、また怖がりなくせに怖い話をしていました。 今は一切ないらしいですが、その先輩は以前の家がラップ音、 心霊写真が取れる等日常茶飯事で、色々怖い経験を持っていました。 話の途中、昨日気になった事があったので、先輩に話そうかと思いましたが、 そんな先輩なので他の話が怖すぎて知らん間に忘れていました。 相談したかったのは1日目の夜みた夢の話です。 私は普段から眠りが深いので夢をみてるのか見てないのか、起きても一切夢を覚えていません。 なのに何故かその日はしっかりと夢をみました。 その日の夢は灰色の空間に女の子が一人立っていました。ずっとこっちを何も言わず見つめていました。 身なりも普通で特に怖いとかでもなかったのですが、あまりにその夢が長かったので気になっていました。 そして2日目の夜です。飲み終わって先輩に送って頂き、ホテルへ戻りました。 疲れていたのですぐ横になりました。するとまた夢をみました。 この日の夢はその日飲んだ先輩と居酒屋でずっと楽しく話をしていました。 数時間前と同じ場面が夢で出てきました。 座敷に座る自分と先輩を真横で見ている感じです。 会話までは覚えていませんが、突然先輩が夢の中の私ではなく横の私を見ました。 その瞬間真っ暗になりました。 「ショウコです」 声がした瞬間、また灰色の空間に女の子がいました。 さすがに二回目は怖くなり、しかも喋っていたのですぐさま「起きたい!!」と思いました。 すると灰色の空間がいきなり業火に変わりました。燃え盛る炎の中彼女は燃えながら近づいてきました。 怖くて起きようと思っても目も覚めず、体が一切動きません。 彼女は私の目を見ながらゆっくり燃えながら近づいてきます。服は燃え、体から炎が吹き出していました。 そして目の前までくるとまた「ショウコです」と言い、焼け焦げながらもずっと私の目を見ていました。 凄く悲しそうな顔をして見上げていました。そして私の手を取った瞬間 その瞬間彼女は灰になりました。そして起きると汗だくで、私は泣いていました。 今でもあの声とあの顔が頭を離れません。次の日はさすがに原爆ドームには行く事が出来ませんでした。 以上です。怖くなかったらすみません。だから何?と言われればそれまでで、 実話とはいえ夢なので現実味は乏しいかと思います。 ただ夢の女の子の悲しそうな顔やあの業火は原爆ドームへ足を運んだことで招いたのかと思い、 書かせていただきました。本当に不思議な夢でした。 ★→この怖い話を評価する |
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