憧れの車 |
摩訶不思議な怖い話 File.46 |
投稿者 げん 様 |
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これは数年前のこと。 Mの伯父が中古のスポーツカーを購入したと、Mに納車したばかりの車を見せに来た。 伯父によれば、昔は金銭的な理由で買えなかったので、少しゆとりの出来た今、買ったとのこと。 伯父の自慢はすぐにドライブへ。 それから数日は音沙汰もなく、平穏な日々を過ごしていたのだが・・・ 伯父の事故の一報。 事故の内容は、車が少しヘコんだ程度。 Mはそれを聞いて安心し、病院に担ぎ込まれたと聞いたので病院に向かう事にした。 しかし、Mは病院に着いて驚いたと言う。 骨に異常も無ければ、かすり傷も無い。 だけど、伯父は右半身不随になっている。 親族は皆、病院側に説明を求めたらしい。 しかし、原因不明。 いろんな病院に診せたらしいだが、すべて原因不明。 そこで、知人から聞いたお寺にみてもらう事に。 親族からすれば、藁にもすがる思いだったのでしょう。 霊能者の方によれば、購入した車に憑いていて、今はその方が伯父に憑いているらしいのです。 そこで、日を改めて除霊することに。 除霊はTVでよくある様な感じで、霊能者の方が弟子に憑いてる霊を降ろすというものだったらしいです。 その場に居合わせた伯父の家族、Mの家族はあまりの恐怖に愕然としたと言います。 除霊を始めて数分で伯父の意識が無くなり、お弟子さんも“ガクン”と落ちた。 次の瞬間、お弟子さんは聴いた事も無い様な低い声で悶えだした。 すると霊能者が質問を始める。 「お前は誰だ?」 霊「・・・・」 霊能者「お前はこの人に憑いて何がしたい」 霊「はしりたい・・・」 このような問答が続いたらしい。 この時、居合わせた皆、恐怖のあまり微動だも出来なかったらしい。 そして、霊能者の口から最後の質問が出た。 霊能者「どうすれば、この者から離れる?」 「何が望みだ?」 すると、霊を降ろしているお弟子さんの手が“すう〜”っと伯父を指差し、 「・・・」 「・・・・」 「い・の・ち」 こう言うと霊は、 ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ と笑いだしたのです。 そして、お弟子から伯父に戻ったとのことです。 霊能者の方によれば、自分の能力では、どうにも出来ないとのこと。 私がMを伯父の家に連れて行った時には、伯父は右半身不随のままでした。 この話は、私がMの伯父に会った後に聞いた話ですが、その時は背筋が凍りました。 車を購入した、店にも問い合わせたらしいのですが、結局、過去に死亡事故があったかとかは解らなかったらしいです。 この事があってから、Mの家族・親族の間では、この事は禁句になっているらしいです。 ★→この怖い話を評価する |
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