よく通る道

摩訶不思議な怖い話 File.163



 投稿者 極人 様





最近金欠でバイトに行く元気もないので親の家事手伝いを一ヶ月間やる事で

毎月ブルーレイディスク代(録画用)1000円をもらっていた俺・・・・

もちろんたったの千円じゃ電気屋に売ってあるような高級パック入りディスクなど買えるわけもなく 

だから百円均一の店ばかり行くようになっていた 

俺の家から百均の店に歩いていくにあたり必ず通り過ぎなければならない 

いわく付きの公園がある。

親に聞いた話なんでも昔その公園のトイレの三番目のドアの所で

高校生の女の子が学生服のまま自分で首をナイフで切り裂いて死んだらしい  

現場は血まみれでその女の子は白目を向いたまま死んでいたらしい 

こわいのは苦手な俺だが・・・・

寒い日だったので せめて百均に行く前にテンションをあげようと思って 

家を出る前に冷蔵庫に入れてたコーラーをカブ飲みしてきた俺・・・

どうしても歩いているときにおしっこがしたくなって 

もうどうしようもなく尿意か近づいてきたので 

しょうがないからその公園の男子トイレに駆け込むはめになった

「ふぅー間に合った」公園のトイレというのは男子トイレと女子トイレが仕切り越しに繋がっている 

俺はふぃに後ろで俺の事をじろじろ見られている錯覚に襲われた

ふりむいたが誰もいない・・・と思ったその時 

下を見たときドアの隙間からなにか黒い長髪が出ていた 

俺はそれを見つけてきになったので引っ張ってみた 

スルスル

するする引っ張っても引っ張っても髪は途切れることがなかった

後ろで少し女物の香水の匂いがした 

俺は「えっ」と思って後ろを振り返った 

すると胴体のない女の首が俺の耳元まできていた、


「首をくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」


と人間とは思えないような声でその顔は叫んだ 

俺は「ぎゃぁぁぁぁあああああああああああああ」と叫んだ 

2時間後おれはトイレのドアの前で寄りかかって眠っているのを 

近くの知り合いのおじさんに発見された 

あれが夢だったのか現実だったのか今でもわからないが今でも耳に小ぶりついて離れない言葉がある

「首をくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」




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摩訶不思議な怖い話4