十柱神社
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意味がわかると怖い話 File.97 |
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近所に十柱神社と言うのが有る。
十柱というのは、普通、十体の土木の神様を祭っているので 十柱らと呼ばれているそうだが、不思議な事に その近所の十柱神社では九体の神様は解っているのだが、 十体目の神様の記載が何処にも無い。 卒論の研究で、民俗学のフィルードワークをしたとき 出会った地元の翁が、ふとこんな事を言った。 「十柱さんは「火」を嫌うんですさ」 思わず聞き返した。 「どうして「火」を嫌うのですか?」 「昔から「ひ」は遠ざけていたのです。工事の衆もおることですから」 そう言って翁は言葉を濁した。 大学に戻ってこの事を教授に話してみた。 教授は鼻を鳴らして言った。 「君は土木工事に奉られるご神体って、何か知っているかい?」 「さぁ何ですか?」 「「とはしら」神社が何故「ひ」を遠ざけるのか? それは禍々しい出来事の「音」をひたすら隠すためではないかな」 「…!!それが解らなかった十柱目の神様だったのですか!」 「十柱目の神は、常に入れ替わったっていたのかもしれないねぇ」 ★→この怖い話を評価する |
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