里子 |
意味がわかると怖い話 File.152 |
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2011/02/13(日) 15:52:30 .62 ID:dV2in7RW0 |
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生き別れの双子の兄がいる事は知っていた。
当時生活が苦しくて生まれたばかりの兄を里子に出されたらしい。 その兄に、大学入学が決まった3月に街でばったり会ったんだ。 全く同じ顔だから間違えようが無い。 兄も俺の存在を前から知っていたようで「今日は就活中で忙しいんだ、次の日曜日に会おう」と 喫茶店の名を告げて足早に去っていった。 日曜日。 兄が指定した喫茶店に入った。古く小さな店内は5人ほど座れるカウンターと4人掛のテーブルが2つ。 兄は手前のテーブルに座っていた、奥のテーブルには40代後半の男女一組。 俺「俺なんか大学行くし車買ってもらったし、先週はスキーに行ったんだよ。就活してるって言うけど 仕事先はまだ見つかってないんだろ?兄ちゃん、家に戻っておいでよ。」 兄「・・・・・・・・」 俺「絶対そうすべきだよ。」 兄「お前には妹が居るんだよ・・・・・・・・」兄は泣いていた。 俺は全てを悟った。 ★→この怖い話を評価する |
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