残された1人

本当にあった怖い話 File.4



投稿者 オラオラの実 様





12年前の話。当時二十歳だった俺は昔からの連れの仲間三人と地元で、

危ないとことして有名なトンネルに心霊ツアー的な感覚でいきました。

トンネルの場所まで行くとそこには、

トンネルに行くまでに二重のフェンスとバリケードがあり、厳重になっていました。

トンネルの場所に行く為にニッパーで開けて、通れる箇所を作り、俺達四人はくぐり抜けていきました。

場所に着くとそこは真っ暗で夏なのに寒い感じですげぇ嫌な感じでしたが、

ビビるんが格好悪いと思った俺は、先頭きって歩いていきました。

少し歩くとほんと50メートルもないくらいの距離でトンネルは崩れていて、

瓦礫の山だらけで行き止まりになっていました。

俺「なんだよ、もぅ行き止まりじゃんかよ、つまんねぇなぁ」

その一言のあと、

「うぐぁぁぁっ」

後ろを振り向くと声にもならない様な低い声で友人Aが腰を抜かしていました。

悪ふざけしていると思った俺ら三人はAに向かって「ふざけてんなよ、俺らビビると思ってるん?」

「・・・・・」声が出ないのかわからないけど瓦礫の山に向かって指をただ指して、

目を見開いた状態で震えていました。

俺らAがふざけてると思って相手しないで、瓦礫の山に向かって歩き出すと

「ぎゃぁわぁぁ〜」

大きな悲鳴が俺の左から聞こえて、横をみると友人Bが腰を抜かして、泣き出していました。

俺「なんだよ、お前びびらせんなよ。お前も俺らびびらせんのかよ!」

B「無理無理!俺腰抜けたって!まじ無理だから出ようよ。助けてよ」

と言いながらちらちら瓦礫の山の方を見てるので

俺「なんだよ。お前ら、瓦礫の方なんもねぇじゃんかよ!演技してんなって!」

瓦礫の山の方に懐中電灯をあてながら言いました。

それでも泣きやまないので、俺は瓦礫の山を昇りだしました。

友人C「がっちゃん、がっちゃん、もぅ帰ろうぜ。そっち危ないって」

俺「うるせぇよ、びびってんじゃねぇよ!」

B「お婆さんが来る、お婆さんが来る、乳母車おして来てるよぉぉ」

Bが指指す方に懐中電灯を照らしても誰もいなく、

Bの方を振り返り「誰もいねぇじゃんかよ!」と言った瞬間・・・

『ガシャシャシャーン』何かが俺の横に落ちてきました・・・

乳母車でした。

さっき懐中電灯で照らした時、そんなもんなかったのに・・・

「うぎゃぁぁー」友人BとCの叫び声がトンネル中をこだましました。

何故か身体が動ける様になったBは

「がっちゃん、何してんだ早くこっち来いよ!お前の回り、幽霊だらけだよ、逃げるぞぉー」

回りを見ても幽霊が見えなかった俺は半信半疑でしたが仲間の三人の様子を見て、

少し不気味に思い、放心状態になってるAを皆で抱き抱えて、

トンネルを出て、近くに停めていた、Cの車に乗り込みました。

全員が乗り込んだ瞬間、後部座席に乗っていたAが突然、

「早くだせぇー」と絶叫したので慌てて車をだしました。

車に乗って10分くらいしても、まだ後部座席のAとBは震えていましたが、Cは冷静になっていて、

軽く俺と冗談話をしながら、何でもないない緩いカーブを曲がる瞬間、

「うわぁぁぁ」Cの叫び声と共に

「バァンッッ」と正面から鈍い音がしました。

その瞬間に車はガードレールに激突していました。

事故は起こしたけど皆、何故か無傷で無事でした。

数日後

俺を除く三人は皆、激しい頭痛と、毎日の金縛りや悪夢で、ノイローゼ気味になってしまい、

Cの親の知り合いにお寺の住職がいて、おはらいしてもらう事になりました。

俺も誘われたのですが、面倒くさいのとおはらい料が払いたくないのとで断り、

当日にとりあえずついていくだけにしました。

三人がおはらいをしている最中に俺は暇潰しに近くの公園で煙草をふかしながら、

ベンチに座っていると、一人の老婆が近付いてきて

「あんたには憑かれない精神力がある、だけど三人はどうかね?三十二、三十二」

婆さんの言ってる意味がわからなく気持ち悪いなぁと思いながら、うなづいてると、老婆は続けて

「あんたが一番弱る時にあんたにとり憑こうとしてるからね、あんたも仲間と同じになるからね」

なんか気持ちわりぃって思った俺は婆さんを無視しして公園を出ました。

出た時に後を振り返ると老婆はいなく、かなり不気味に思いましたが、

どうせ寺の人だと思って、気しないで、寺に戻りました。

しばらくすると、おはらいを終えた三人が少し、楽になった感じで戻ってきて、お互いに、その日は別れました。

数年後、その仲間とはたまに連絡しながら、たまにあったりと、何事もなく過ごしていた俺らでしたが・・・

トンネルの日から四年後の24歳の時、Aが交通事故で頭をうって、亡くなりました。

BもCも俺も悲しかっただけで、トンネルの件の事とは誰も結びつきませんでした

それから八年後。去年の話です。Bは階段から転落してCは脳卒中でそれぞれ32歳で突然、亡くなりました。

凄い悲しかったのですが、老婆の言ってた事が気になりました。もしかして三十二ってこの事なのかと・・・

俺は最近、よく、貧血も起こすし、体調も崩します。仲間三人の夢もよく見ます。ちょっとびびってる俺がいます。

でもびびったら負けなんです。婆さんの言ってる事が確かだったらびびったら負けなんです。

これを見た人は年越したから平気だと思うでしょうが、俺はこれからが勝負なんです。だって

俺、早生まれの一月生まれだから最近32歳なったばかりなんで。

今年を乗りきれる様、祈ってます。俺は仲間の分、長生きするつもりなんで。




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