過去からの電話

本当にあった怖い話 File.30



投稿者 H22 様





これは数年前に実家に帰省した時の話です。

久し振りに実家に帰った私は居間でくつろいでいた。

電話が鳴る。

出ようとすると、母が台所からわざわざ来て、私を制止する。

母:「はい、もしもし」

*:「しょう(私の名前)くん、いますか?」

電話の相手は推定幼稚園児の男の子。

母:「……ボクゥ?どこに掛けてるか分かる?」

*:「しょうくんと おはなし したいです」

母:「確かにウチにはしょう君はいるんだけど…もう大きいんだよねぇ」

*:「しょうくん と おはなし したかったんだけどナァ…やくそ…」

母:「ごめんね…ごめんね」

そう言って半ば強引に電話を切る母。

母から事の真相を告げられる。

私:「え〜?その男の子とお話ししたかったなぁ(笑)」

母:「何、言ってんのよ!あの子の声…

子供の時のアンタと同じ…」



解せないのが以下の点。

・間違い電話なら、再び掛けてくる可能性が高い。
(後にも先にもこれっきり)

・何故、僕が帰郷したタイミングで掛けてきたか?

・母の“間違い電話でしょ?”の問いに全く慌てずに
“いやいや…お宅にしょう君いるでしょ?”的な返答。

・喋り方が非常に可愛らしくて無下に出来ない声だった。
若しかしたら、自分で電話を掛けられる様な年齢ではないかも!?



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