はじの車両 |
本当にあった怖い話 File.133 |
投稿者 霊 様 |
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10年前くらいの話です。 僕は入社したばかりで、先輩たちよりも早く着かないといけないということもあり、 6時10分頃には会社に着いていました。 僕は電車で通っていました。 まだ会社になれてないので、帰るのはいつも21時〜22時くらいになる毎日でした。 ある日、いつものように仕事を終えた僕は、来た電車に乗りました。 僕は人がたくさん乗っている車両は嫌だったので、空いている車両を探しました。 すると一番はじの車両に誰も乗っていませんでした。 他の車両は仕事帰りの人などで、満員でした。 しかしみんな空いているはじの車両には誰も来ません。 少し奇妙に感じた僕でしたが、とても疲れていた僕は、 「静かでいいや〜。駅までゆっくり眠れそうだ〜」と一人でつぶやいて、そのへんのイスに座りました。 とても疲れてたため、座わった途端眠りにつきました。 しばらく眠っていると途中の駅に着いたらしく、目が覚めました。 すると回りを見渡すと誰も乗っていなかったこの車両に人が(15人くらい)乗っていました。 しかし、顔色の悪い人ばかりでした。 その人たちは、ほとんどが僕をジ〜ッと見ているのです。 僕は(まぁ、眠っている時よだれたらしてたから見てるんだろうな〜)と思いました。 しかし、こっちをズ〜ッと見てるので「何見てんだ!!」とも言えず、 見られているのが嫌だったので他の車両は満員だと分かっていた僕でしたが、隣の車両に移りました。 運良くイスが一つ空いていました。 そこに座ると数秒後に電車は動き出しました。 また次の駅に着いた時、目が覚めました。 さっき居たはじの車両が気になった僕は、はじの車両を見ようとしました。 見ると僕は血の気が引きました。 一つ前の駅まで繋いであったはじの車両がありません。 とても怖くなりました。 それ以来僕は、はじの車両が怖くて乗れません。 どれだけはじの車両が空いていても、真ん中の車両が満員でも真ん中の車両にしか座われまなくなりました。 今になって思います。 あのはじの車両は、死んだ人たちが乗る車両なんだと。 そしてあの世にでも行くのだと。 でも何故あの時、僕だけが生きているのに、あの車両に乗ったのでしょうか? みんなには、あの車両が見えてなかったのでしょうか? もしあの時、ズッ〜と、あのはじの車両に乗っていたら、今頃僕はどうなっていたのかと…よく考えます… ★→この怖い話を評価する |
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