隣人 |
本当にあった怖い話 File.101 |
投稿者 オディー 様 |
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僕は家賃3万8千円(水道代込み。風呂・トイレ付き。)の安アパートに暮らす貧乏学生だ。 近隣のアパートの相場は5、6万だから、激安という程ではないが、やはり水道代込みでこの値段は安い。 なのに、結構空き部屋がある。 確かにアパートの外装はボロい。だけど、室内はリフォームしたばかりで、とても綺麗。日当たりも良い。 住み始めたばかりの頃は、もしかして昔何か事件でもあったのかな?とか、 幽霊でも出るのかな?なんて考えたりもした。 だけど、実際には何事もなく、平和な日々が続いた。 そんなある日。僕は深夜、部屋で一人、酒を飲んでいた。結構酔っていたけど、まだまだ思考は正常。 アップテンポな音楽を聴きながら、少し陽気な気分になっていた。 僕は音痴だから、普段は殆ど歌わないんだけど、一人だったから誰にも聞かれないし、 お酒の力も加わって、ついつい声を出して歌っていた。 そしたら、隣の部屋から 「ドンドンドンッ!!」 と勢い良く、壁を叩かれた。 僕は、ヤバい!声が大き過ぎたかな?と思って、すぐに歌うのを止めた。すると、壁を叩く音も止んだ。 ホッと一安心。 あれ? 僕が住んでる部屋は2階の角部屋(205号室)。 僕以外で2階に住んでる人は一人だけ。 その人の部屋は201号室。 202、203、204号室には誰も住んでいない。 じゃあ、たった今、204号室から壁を叩いたのは誰なんだ.. 一気に酔いが醒めた。 僕はどうすることもできないので、とりあえず、204号室側の壁に向かって、 「音痴ですみません。」と謝り、布団に潜り込んだ。 その後は特に何も起こらなかった。 204号室から、たまにベッドが軋む音が聞こえるけど。どうやら隣人は一人ではないようだ。 あのベッドの軋み方、リズム感、激しさ…絶対セッ○スだ。(幽霊もセッ○スするのか?) 冗談だと思われるかもしれないけど、実際に体験すると非常に怖い。 今も同じアパートに住んでいる。 でも、アパートでは絶対に歌わない。 ★→この怖い話を評価する |
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